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【失敗】危険なシステム業者の傾向

「ホームページをリニューアルしたい」「社内システムのリプレースを検討している」

そのようなときに、世界中に数多く存在するシステム業者の中から、自社に合った業者を選ぶのは、なかなか難しいはずです。

しかし、そのような場合であっても、「このようなシステム業者は避けるべき」というポイントを見極めることはできます。

本当に存在する危険なシステム業者

システム開発を外部業者に委託する際、どのような業者を選定するかは、発注側の企業にとって、ビジネス成果に直結する重要な判断です。

しかし、中には倫理観や技術力に欠け、トラブルを引き起こす「危険なシステム業者」も存在します。そして彼らには、いくつかの共通した傾向が見られます。

ちなみに、弊社もかなり以前に、このようなシステム業者に遭遇し、失敗した苦い経験があります。

同じ轍を踏まないよう、「危険なシステム業者の傾向」を、Cランクから順に3段階に分けてご紹介いたします。

【Cランク】要確認(軽度の警戒)

案件相談後の返答が異常に遅い、または返事がない

これはシステム業者だけに限った話ではありませんが、お客様の立場からすると、遅くとも「3-5営業日以内」には、何かしらの返答が欲しいものです。

せっかく案件相談の連絡をしているにも関わらず、返答が遅い場合、お客様は「この業者への相談、依頼するのはやめておこう」と感じ、期待感や熱意も冷めてしまいます。

このような業者は、実際に契約してプロジェクトの段階に入っても、常にレスポンスが悪いと言えるでしょう。「この業者は本当に納品できるのか?」という不安を抱かせることになります。

システム業者のサイト情報が、長らく更新・アップデートされていない

そのシステム業者のサイトに「お知らせ」や「ブログ」といったページ、または「公式SNSアカウント」があったとします。

それらの媒体で「1年以上、情報が更新されていない」、つまり放置されてる業者は要注意です。その業者自体が、本当に事業として稼働しているのかどうかを判断できないためです。

もちろん、その業者やエンジニアが「案件が多すぎて、更新できていない」という可能性も否定はできません。しかし、システム業者としての対外的な配慮という観点では、注意すべきポイントです。

【Bランク】要注意(明確なリスク)

システム業者のサイトが、スマートフォン表示最適化(レスポンシブ対応)に未対応

現在、検索エンジンの評価基準として、「モバイルファースト」が主流になっています。

これは、スマートフォンなどのデバイスで、サイトを閲覧するユーザーにとって、「最適なユーザービリティであるかどうか」が重視されているという考え方です。

そして、最適なユーザービリティを実現するには、そのサイトが「モバイル向けに表示を変換されるかどうか」も重要な要素の一つです。スマートフォン表示に最適化された「レスポンシブ対応」のサイトは、もはや当然の時代になっています。

例えば、あるサイトをスマートフォンなどのデバイスで閲覧したときに、PC版と同じ表示だった場合、閲覧ユーザーとしては単純に見辛さを感じるものです。

したがって、そのシステム業者のサイトが、レスポンシブ対応では無い場合、「この業者はモバイルトレンドを抑えていない、技術スキルが無い、または関心が無い」と判断できるでしょう。

システム開発の見積もりが異様に安い

法人企業の場合、複数のシステム業者を比較する「相見積もり」が一般的です。複数の見積もりを比較し、提案内容や費用面を照合しながら業者を選定するはずです。

しかし、ここで注意すべきなのは、その相見積もりの中で「異様に開発費用が安い業者」です。そのようなシステム業者は、必要な機能や対応工数を削って見積もりを低く抑えているか、あるいは顧客のヒアリングや要件整理が十分に出来ていないまま、費用を提示していることが多いです。

その一方で、元からの知り合いの業者に見積もりを依頼していれば、「知り合い料金」などの名目で、費用が安くなっている可能性もあります。

しかし、それがたとえ「知り合い料金」であったとしても、その見積もり費用が安い理由には、「その費用分しか作業しませんよ」というメッセージが含まれています。知り合いの業者であっても、相手もビジネスですから、ずっとボランティアで作業に付き合ってくれるわけはありません。

つまり、見積もり費用だけで判断してシステム開発を発注すると、システムの本番公開後に満足できるアフターサポートを受けられなかったり、トラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。

ちなみに、フリーランス(個人事業主)にホームページ制作やシステム開発を依頼する場合も同様です。確かに費用が安いことが多いですが、個人事業主であるがゆえに、法人格の業者のようなサポート体制を期待できない場合もあります。お客様で導入するシステムの目的や内容によって、使い分けることが重要です。

システム業者なのに、サーバーやバックエンド技術に詳しくない

クリエイティブ制作を手掛けるデザイン専門会社であれば話は別ですが、ホームページ制作やシステム開発を手掛ける業者にとって、大半のシステムでは「サーバー・バックエンド領域」の知見と技術が不可欠です。

例えば、ホームページ制作業者の中には、サーバー周りの設定作業の手軽さから、レンタルサーバーを選択するケースも多くあります。

もちろん、レンタルサーバー自体が悪いわけではなく、コスト面や運用の手軽さから適切な選択肢であり、小規模なサイトやアクセス数が安定しているサイトにおいては、十分なパフォーマンスを発揮します。

しかし、法人企業の場合には、レンタルサーバーを選択する際のメリットとデメリットについて、導入前に説明する義務があります。サーバー選定は、サイトの規模やセキュリティ要件、将来の拡張性などによって最適解が異なるからです。

そのホームページ制作業者が、レンタルサーバー以外の「VPS」や「クラウド」に対する造詣が無いのであれば、たとえ外注でも構いませんので、そうした知見・技術に詳しい、サーバー管理会社との連携体制があるかどうかを確認することをお勧めします。

もし、このような業者は、いざという時に適切なインフラ設計やトラブル対応ができず、サイトの安定稼働を担保できない可能性が高いと言わざるを得ません。

【Aランク】最も危険(即候補から外す)

業者サイトがSSL化に対応していない

SSL対応とは、簡単に言うと、WebサイトをSSL化(SSL証明書を設置)し、WebサイトのURLを「https」で表示できるようにすることです。

これにより、通信内容の盗聴や改ざんを防ぎ、Webサイトのセキュリティを向上させることができます。また、検索エンジンの観点からも、ランキングシグナルとして「https」のサイトは検索表示順位が優遇されやすくなります。

しかし本来、システム業者はお客様からの依頼を受けて、Webサイト制作やシステム開発を担う立場です。そのような業者自身のサイトがSSL対応していないケースが、残念ながら未だに存在します。

このようなシステム業者は、セキュリティコンプライアンスの観点から見ても、信頼性に欠けると言わざるを得ません。

業者サイトをクリックすると表示エラーになる

システム業者でありながら、サイトが表示できない、または表示エラーになるケースが存在します。

通常、ユーザーはセキュリティを意識し、最新のOSやブラウザを使用してサイトを閲覧します。しかしそのような環境からアクセスしても、相手のサイトが見られないのであれば、相手のサイトが稼働するサーバーの設定がアップデートされていない、または何らかの欠陥があると判断できます。

例えば、サイトを閲覧した際に「ERR_CONNECTION_CLOSED」というエラーが表示される場合、主にサーバー側の仕様や設定が原因として考えられます。このエラーは、ユーザー側(クライアント端末)とサーバー間の接続が予期せず切断された際に発生しますが、特にTLS(Transport Layer Security)バージョンの非互換性が原因となることがあります。

古いTLSバージョン(TLS 1.0 や 1.1 など)は、セキュリティ上の問題から多くのブラウザがサポートを終了しています。そのため、ユーザー側が新しいTLSバージョンを要求する場合、サイト側の設定が古いと接続が拒否されることがあります。

このような現象が発生している場合、そのシステム業者の自社サイトを支える、サーバーの仕様や設定が古いまま放置されている可能性があるため、「サーバーの技術や運用に対する意識が低い」という指標とも言えるでしょう。

システム業者の自社サイトが存在しない

そもそも企業のホームページは「会社の顔」であり、名刺代わりと言えるものです。見た目のサイトデザインの善し悪しはさておき、最低限の自社サイトすら存在しないシステム業者も存在します。

そのようなシステム業者が、本当に法人格として事業を営んでいるのか、何を信用して依頼すればよいのか判断に困ります。

自社サイトもないのに「企業向けのシステム開発を承ります」と謳う会社は、何を本業としているのか、何屋なのかが不明瞭な、謎の企業といわざるを得ません。

あるいは、知り合いの伝手だけでビジネスを回している可能性もありますが、いずれにしても、信頼に値しないと見るべきでしょう。

「何でも出来ます」と豪語する業者

どのような業界に言えることですが、「何でも出来ます」と謳う業者は、基本的に疑ってかかった方が無難です。

ひとえに「システム開発」といっても、その領域は非常に幅広く、ホームページ制作やクラウド構築、社内ネットワーク構築、SIer が手掛けるような基幹システム開発など、その技術領域は多岐にわたります。

通常、システム業者であれば、いずれかの技術分野に強みを持っているものです。

それにも関わらず、「何でも出来ます」と断言する業者は、往々にして「何も出来ない屋」であるケースがほとんどです。

全ての技術領域を高い品質でカバーできる業者は、現実的には存在しないと考えておいた方がよいでしょう。

顧客へソースコードの権利を渡さない

システムの受託開発(業務委託契約)において、ソースコードの権利が顧客に渡らないケースは基本的にありませんが、契約内容によっては、システム納品後もソースコードの所有権が、業者側に帰属するケースも存在します。

※ なお、SaaS やライセンスで提供される「プロダクト型」のシステムでは、所有権は業者側に帰属するケースが大半です。

しかし、ここで問題なのは、「事前に説明がないまま、後から渡さないと言い出す」ことです。これは他社業者への移行を妨害する目的が透けて見える行為であり、事実上、顧客を「人質」に取るような状態になりかねません。

したがって、システム開発を発注する前には、「ソースコードは納品されますか」「知的財産権はどちらに帰属しますか」と明示的に確認し、契約書に明記することが、トラブル回避の唯一の方法です。

失敗しない、システム業者を選定するポイント

危険なシステム業者の傾向を列挙しましたが、「システム業者」と一括りに言っても、様々な業者が存在します。

ここでは、発注者側である企業がどうすればよいのか、押さえておくべき選定のポイントをまとめます。

事前準備
発注側の企業の心構え 相見積もり、比較(2~3社) ただし費用面だけで判断しない。どの業界でも「安い」には必ず理由がある。
すべてを業者任せにしない システム仕様の策定や、受け入れ試験(動作確認テスト) は、業者任せにせず、自社でも責任を持って実施する。これらは発注側の責務であり、システム公開前の最終確認としても不可欠。
得意分野・技術面の評価 導入実績 外部へ公開できる実績があるか。(インターネット上での公開事例があると望ましい)
得意領域 ホームページ制作や業務システム開発など、それぞれの案件分野に精通しているか。
案件範囲 中国、日本、その他海外の案件にも対応しているか。また、多言語でのコミュニケーションに対応しているか。
対応技術 多言語表示、パフォーマンス最適化、クラウド環境でのサーバー構築への対応可否。また、SEO / LLMO(AI検索最適化)対応、Webマーケティングなどの付加価値にも対応しているか。
対応可否 業者が出来ること、出来ないことを明確に確認する。
契約前の確認
契約内容・条件 正式見積 対応時間や作業範囲、追加費用条件、納期などを確認する。
開発体制 すべて自社で受託開発をおこなうのか、それとも一部の作業工程を、さらに別の外注業者へ委託するのか。
サポート体制 対応時間や保守サポートの範囲、使用するコミュニケーションツールなどを確認する。
契約書 内容を必ず精査し、不明点は契約前に解消する。特に、知的財産権(ソースコードの帰属)は明記を確認。

まとめ

今回列挙した、危険なシステム業者の傾向を振り返ってみると、つまるところ、その業者の「姿勢」に尽きると考えます。

誠実に向き合おうとする姿勢が感じられない業者であれば、どのようなリスクが潜んでいるかを疑うべきです。

本記事のポイントを参考にすれば、お客様にとって、より良いシステム業者に出会うことができるはずです。

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