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【企業版 WeChat】WeCom は海外企業にオススメ

皆さんは、ビジネスで個人用 WeChat を使用していて、以下のようなお悩み・ケースはありませんか?

・個人 WeChat での顧客対応が多く、業務時間外の負担が大きい
・個人 WeChat でやり取りした顧客情報は、退職後は会社に残っていない
・個人 WeChat だと、本当にその会社の人なのかどうか分からない
・メンバーが入れ替わるたびに、顧客情報の引き継ぎ作業が煩雑になる
・チャットに重要な機密情報を流すとき、情報漏洩のリスクが拭えない …etc

そこで今回は、ビジネスで「個人用 WeChat」を使い続けるリスクと、「WeCom(企業微信)」を導入するメリットについて、率直にまとめてみました。

 

WeCom(企業微信)とは?

WeCom は、Tencent(テンセント)が提供する、ビジネス向けのコミュニケーションツールです。

中国国内では「企業微信」、海外では「WeCom」という名称で提供されています。

個人用 WeChat とは異なり、企業が必要とする「管理機能」(権限設定・操作ログ取得・顧客引継ぎなど)が備わっているのが特徴です。また、個人用 WeChat のユーザーとも、そのまま友だち追加できる点も大きな強みです。

 

WeCom は海外企業向けにも設計されている

具体的には、以下のような特徴があります。

  • 海外の電話番号、海外法人名義で登録可能
  • GDPR などの、国際コンプライアンスに対応
  • グローバルアクセスポイント(16箇所)による安定した接続

なお WeCom は、中国法人版と比較して、一部機能(送金受取、会話ログなど)に制限があります。

しかし、日常業務で頻繁に使用する、基本機能(メッセージ・ファイル共有・オンラインミーティング・顧客管理など)ついては、実用上ほとんど差はありません。

 

【参考】中国法人版「企業微信」と海外法人版「WeCom」の違い

中国法人版というのは、中国国内企業(中国に法人登記がある企業)のことを指します。

項目 中国法人版(企業微信) 海外法人版(WeCom)
主な使用地域 中国国内 中国以外
事前登録に必要なもの 中国国内の携帯番号 海外の携帯番号
国際コンプライアンス 非対応 対応(GDPR など)
送金受取機能 ×
会話ログ ×
操作ログ
顧客引継ぎ機能
一般機能(メッセージ、ファイル管理、オンラインミーティングなど)

 

ビジネスで個人用 WeChat を使い続けるリスク

中国で WeChat は「なくてはならないインフラそのもの」です。メールだけでは、多くの中国の個人ユーザーや取引先と円滑に連絡するのは難しいでしょう。

そのため、日本を含む海外企業の社員も、どうしても個人用 WeChat を使って、やり取りせざるを得ないケースが多いです。

しかし、この「仕方なく個人用 WeChat で対応する」という状態が長く続くと、いくつかのリスクが出てきます。

 

ビジネスで個人用 WeChat を使い続けると生じるリスク

項目 概要
担当者が変わると、顧客との関係を引き継げない 個人用 WeChat でやり取りしていると、その関係や資産は「企業のもの」ではなく「個人のもの」になります。

その個人用 WeChat でやり取りしていた担当者が退職すると、その顧客との接点はゼロになり、せっかく時間をかけて築いた関係が、リセットされてしまいます。

顧客の管理状況を把握しにくい それぞれの社員が、どれぐらいの顧客とつながっているのか、企業として顧客資産を適切に把握するのは不可能です。
情報漏洩が起きても、誰が何を送ったか分からない 社内資料や見積書を、個人用 WeChat で送付する習慣がついてしまうと、「誰が」「誰に」「いつ」「どのファイルを」送ったのか、あとから確認できません。
本当にその企業に在籍している人なのか怪しい WeChat が個人アカウントのため、外部へ表示する会社名や氏名もバラバラ。

「この人、本当にこの会社の人なの?」と思われるようなケースもよくあります。

業務とプライベートが混在し、生産性を低下させる 個人 WeChat で仕事をすると、顧客との連絡と、家族・友人のメッセージが同じアカウントで混在します。重要な業務連絡を見落としたり、誤ってプライベートなグループに社外秘の資料を送ってしまうリスクがあります。

また、業務時間外でも顧客からの連絡が絶えず、従業員の負担が増加するという問題も発生します。

 

WeCom を導入することで得られるメリット

前述のようなリスクを感じ始めたタイミングで、WeCom を検討される企業が多く、また海外企業であっても、WeCom を導入するケースが増加傾向にあります。

 

顧客との関係を「企業の資産」にする

WeCom では「可視化」「共有・引継ぎ」「構造化管理」という、3つの機能を組み合わせることで、個人 WeChat では実現できなかった「顧客関係の企業資産化」を実現します。

例えば、自社の担当者が変わったとしても、その顧客情報は新しい担当者へ引き継がれ、管理者は営業や対応の状況をリアルタイムで把握でき、さらに顧客の属性やステージをタグとして組織全体で共有できます。

これにより、個人の記憶や経験に依存していた属人的な顧客管理から、組織として体系的に顧客管理できる体制へと移行できます。

項目 概要
顧客情報の可視化 管理者は「誰が・いつ・どれだけ、顧客を追加したか」を確認できます。

中国の営業現場の「今」が、数字として見えるようになります。

顧客情報の共有・引継ぎ 退職する社員の代わりに、別の社員がそのまま顧客とのやり取りを引き継げます。

顧客側に再登録の手間をかけさせることなく、スムーズに担当変更が可能です。

顧客情報の構造化管理 WeCom では、メンバーが「見込み顧客」「契約済み」「既存顧客」などの識別タグを、WeCom 内のリストで付与できます。

そのタグは社内管理用の情報のため、もちろん顧客には見えることはありません。

顧客を共有・引継ぐとタグ情報も同期されるため、属人的だった顧客情報が組織全体で活用できる資産へと変わります。

 

情報管理をしっかりおこなう

WeCom では、管理者が以下の機能を活用することで、社内の重要な機密情報の流出を未然に防ぐことができます。

  • ファイルの外部共有を禁止したり、ダウンロードを制限したりできる
  • 誰がどのファイルを操作したか、ログとして残る
  • 画面に社員名、日時などが入った、ウォーターマークを表示できる(見えないデジタル透かしも)
  • 部署ごとに共有フォルダのアクセス権限を変えられる
  • メール・フォルダへのアクセスを、IP アクセス制限できる

これらの機能は、単にルールを厳しくするものではなく、社員を「うっかりミス」から守るためのものです。

システムが自動でガードしてくれるので、社員自身で「このデータは送って大丈夫かな?」と細かく心配しすぎる必要がなくなり、日々の業務に安心して集中できる環境が整います。

また、情報が正しく管理されていることは、顧客や取引先からの大きな信頼に直結します。

「データの扱いがしっかりしている会社」という安心感を与えることで、デジタル化の時代では、よりスムーズで新しいビジネスチャンスへと繋がっていくはずです。

 

社内外へ向けた社員情報を統一

WeCom では、会社名・役職・連絡先などの社員情報を、管理者が一括で設定・更新できます。社員が個別にプロフィールを設定する手間を省き、組織全体で統一された情報を発信することが可能です。

項目 概要
ブランドイメージの統一 全社員の表記を統一することで、顧客に「統制の取れた企業」というプロフェッショナルな印象を与えます。

表記の揺れや古い情報の放置を防ぎ、企業のブランドイメージを常に正しく維持できます。

運用の効率化と正確性の向上 人事異動や組織変更時の情報更新も、管理画面から即座に全社員へ反映可能です。

社員個別の修正作業が不要になるため、情報の更新漏れを無くし、常に最新かつ正確な情報を社内外へ提示できます。

公式アカウントによる信頼の構築 企業認証を行った WeCom アカウントで、なりすましを防止し、企業の身分を明確に証明できます。

外部ユーザーとのやり取りにおいても、初対面から高い安心感を与え、スムーズな商談を後押しします。

 

セキュリティ・国際対応について

海外企業やグローバル展開する企業にとって、セキュリティと国際対応力は、コミュニケーションツール選定の重要課題の一つです。

この点は、海外企業の方々から、非常に多くご質問をいただく内容です。

 

海外企業でも登録・認証できる

WeCom は、中国国内だけでなく、海外の電話番号や法人情報を用いた登録・認証に対応しています。これにより、日本企業やグローバル展開する企業でも、スムーズに導入・運用を開始できます。

項目 概要
海外の電話番号によるスムーズな登録 日本をはじめとする、世界各国の電話番号で SMS 認証をおこない、即座にアカウントを作成できます。

現地の通信環境や既存の端末をそのまま活用できるため、導入時のハードルが低く、海外拠点での迅速なチーム構築が可能です。

海外法人としての企業認証に対応 各国の法人登記情報を利用して、企業としての公式な企業認証を受けることができます。

海外企業であっても、WeCom 上で「認証済み」の公式マークを表示できるため、顧客や取引先に対して確かな信頼性を示すことができます。

国境を越えたシームレスな連携 海外の電話番号で登録したアカウントでも、中国国内の WeCom ユーザーや WeChat ユーザーと制限なく連絡を取り合えます。

物理的な距離に関わらず、高いセキュリティ環境ででリアルタイムに情報共有できるため、グローバルな意思決定を加速します。

 

セキュリティ基準について

WeCom は、海外企業向けに国際的なセキュリティ基準に準拠した設計がされています。

項目 概要
国際的なプライバシー認証「ISO/IEC 27018」の取得 クラウド上の個人情報保護に関する国際規格「ISO/IEC 27018」に準拠しています。

これは、データの処理プロセスや管理体制が、国際的に認められたプライバシー保護基準を満たしていることを示すものです。第三者機関の指標に基づいた、安全な環境でプラットフォームを利用できます。

データの所在を明確にする「海外サーバー保管」 日本をはじめとする海外法人ユーザーのデータは、主にシンガポールなどの中国国外のサーバーに保管されます。

これにより、国際的な基準でデータを保護でき、自社のセキュリティ規定や各国の法規定を遵守しながら、安心して運用できます。

 

海外から使うときの安定性

WeCom では、多言語対応、アクセスポイントの高速化、越境通信技術の「3つ」の軸で、海外からの安定利用を支えています。

項目 概要
主要 11 言語の多言語に対応 ユーザー画面は、中国語や日本語や英語など、主要 11 言語に完全対応しています。各拠点に在籍する社員の母語で操作できるため、導入時のトレーニングコストを最小限に抑えられます。

また、メニュー表示だけでなく、メッセージの翻訳機能も備わっており、言語の壁を越えた円滑な情報共有をサポートします。

世界中のアクセスポイントによる高速化 世界 16 か所に設置された「グローバルアクセスポイント」を経由することで、送受信データの高速化を実現しています。

これにより、物理的な距離がある海外拠点からでも、メッセージの遅延や接続の不安定さを解消します。大容量のファイル送信やビデオ会議においても、安定した通信環境を維持できます。

越境コミュニケーションの最適化 海外のネットワーク環境からでも、中国国内の WeCom ユーザーや WeChat ユーザーとシームレスに接続できます。

WeCom 独自の通信技術により、複雑なネットワーク環境の影響を最小限に抑えているため、安定したコミュニケーションが可能です。

 

まとめ

個人用 WeChat は、中国での生活や仕事を支える、とても便利なツールです。

しかし、それがゆえに「ついそのまま業務で使ってしまう」「いつの間にかずっと続いてしまっている」というケースがたくさんあります。

もし、このような課題に、一つでも当てはまるようであれば、WeCom の導入を検討しましょう。

  • 個人用 WeChat で、中国企業の取引先と、やり取りしている社員が多い
  • 担当者が変わるときに「どうやって引き継ぐか」が決まっていない
  • 社内の機密情報の漏洩に、不安を感じたことがある

 

補足:免責事項

本記事は、WeChat および WeCom に関する情報提供を目的としたものであり、法的またはコンプライアンス上のアドバイスではありません。

個別の法規制への対応については、専門家へご相談ください。

 

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