WordPress は世界中で広く利用されているOSS(オープンソース)のCMSです。
しかしその反面、脆弱性も発見されやすいため、WordPress サイトを運営する上で、セキュリティ強化は後回しには出来ない最重要項目です。
特に、日々新たな脆弱性が報告され、世界中で自動化された攻撃がおこなわれている近年では、何も対策を講じないままでは、知らないうちにセキュリティ事故の被害に遭う可能性があります。
今回は、そのような WordPress サイトを守るために、多くのユーザーから支持されているセキュリティプラグイン「Wordfence Security(以下、Wordfence と表記)」をご紹介いたします。
目次
Wordfence は Defiant Inc. が提供する、無料から利用できる WordPress 専用の総合セキュリティプラグインで、アクティブインストール数は500万を突破しているなど、世界中で広く使用されています。
また、Wordfence の開発チームによって、常に脆弱性の発見と対策が実施されており、公式ブログで脆弱性の発見や対応に関する週間レポートとして公開されています。
さらに、バグ報告の報奨金プログラムも実施されており、特定のテーマやプラグインの脆弱性を発見した開発者には報奨金が支払われます。Wordfence では 積極的にセキュリティ強化に投資し、プラグインの安全性の維持に努めています。
Wordfence 公式サイト | https://www.wordfence.com |
Wordfence 公式ブログ | https://www.wordfence.com/blog |
Wordfence バグ報告 報奨金プログラム | https://www.wordfence.com/threat-intel/bug-bounty-program |
Wordfence は、複数のセキュリティ機能を一つに統合されたプラグインとして、主に以下のような機能が提供されています。
Wordfence のファイアウォールは、サーバー上で動作するホスト型(サーバーホスト型)の仕様で、悪意のあるアクセスを検知・ブロックします。
WAF(Web Application Firewall)としての機能を備えているため、サーバー側のソフトウェアでトラフィックを監視することで、ゼロデイ攻撃やボット攻撃も防ぐことができます。
定期的にサイト内のテーマやプラグイン・コアファイルの脆弱性をスキャンします。
スキャンはファイルの整合性チェックや悪意のあるコードの検出を含み、ファイル改ざん・マルウェアの早期発見に役立ちます。無料版でも基本的なスキャン機能を利用できます。
二要素認証(2FA)や CAPTCHA の機能を利用して、不正ログインやボットからアクセスを防ぎます。
Wordfence が定める、スマートフォンやタブレット用の公式認証アプリを活用することで、安全性をさらに高めることができます。
〇 Wordfence 公式ドキュメント
https://www.wordfence.com/help/tools/two-factor-authentication
Wordfence の機能で特に便利なのが、この「リアルタイム IP ブロックリスト」のセキュリティ機能です。
世界中で検出された悪質な IP アドレスをリアルタイムで監視し、自動的にボット攻撃や不正ログイン・スパムなどの脅威を即座にブロックします。
また、特定の国や地域からのアクセスを制限する機能も備えており、海外からの攻撃リスクを効率的に軽減できます。
リアルタイム IP ブロックリストのセキュリティ機能 | |
① 即時更新(リアルタイムブロックリストの更新) | 世界中のセキュリティデータをもとに、悪意のある IP アドレスやボットの活動を常時監視しています。
新たな脅威が検出されると、その情報は リアルタイムでブロックリストに反映 され、瞬時に全ユーザーのサイト防御へ反映されます。 まだ、報告されていない最新の攻撃手法に対しても、迅速な初動対応が可能となります。 |
② 多層防御(複合的なセキュリティレイヤー) | 単なるブラックリスト / ホワイトリストの管理にとどまらず、複数の防御レイヤー を組み合わせた多層的な防御構造を採用しています。
IP アドレスの評価だけでなく、アクセスパターンやリクエスト内容、ユーザーエージェントなどの複合的な指標をもとに不審なトラフィックを判断します。 スパムボット・ブルートフォース攻撃・DDoS など、異なる性質の脅威から包括的にサイトを保護します。 |
③ IPアドレス評価(高精度な脅威判定) | 悪意のある IP アドレスを正確に特定するために、複数の外部評価サービスや独自の脅威インテリジェンスデータと連携しています。
単一の基準に依存しない多面的な分析が可能となり、誤検知を最小限に抑えながら、実際に危険なアクセスのみを高精度でブロックします。 結果として、正規ユーザーへの影響を最小限に保ちながら、堅牢な防御を実現しています。 |
④ カスタマイズ可能(柔軟なブロック制御) | 自動検出された悪質なアクセスだけでなく、WordPressサイトの管理者が、特定の IP アドレス・国・地域・ネットワーク範囲を指定した、アクセス制限の設定が可能です。
インターネット上に公開しているサイトであっても、リスクの高い地域からのアクセスを制御し、セキュリティポリシーに応じた柔軟な運用が実現できます。 |
Wordfence の有料版であれば、前述の標準機能に加えて、以下のような機能を利用することができます。
個人ブログであれば無料版でも十分ですが、企業サイトやサービスサイトの場合には、有料版の導入を検討するとさらに安心です。
■ ファイアウォールとマルウェアシグネチャを即時更新:最新の脅威にも迅速に対応
■ 無制限のスキャン:スキャン回数の制限がなく、時間帯や曜日の指定も可能
■ プレミアムサポート:Wordfence の専門チームによる迅速なサポート
〇 Wordfence プラン比較表
https://www.wordfence.com/products/pricing
Wordfence は、WordPress 専用に設計された総合セキュリティプラグインとして、最も信頼性の高い選択肢の一つです。
プラグインをインストールするだけで簡単に導入でき、サイトのセキュリティレベルも大きく向上します。
特別な設定知識がなくても、基本的な攻撃防御やマルウェアスキャン、ログ監視を自動で実行してくれるため、サイト運営者にとって大きな安心材料となります。
▼ 企業WeChat公式アカウント▼
▼ WeChatで担当者に直接連絡 ▼
WeChatスキャンコード
企業公式アカウント
担当者直結WeChat