
インターネット全体のセキュリティ強化を目的として、SSL/TLS証明書の有効期間が大幅に短縮されます。
この有効期間の仕様変更は、2025年4月11日に認証局・ブラウザベンダーが参加する業界団体「CA/Browser Forum」で決定されました。
※ 2026年1月時点の情報です
SSL/TLS証明書は、Webサイトとブラウザ間の通信を暗号化し、安全性を担保する重要なインフラです。
しかし、証明書に含まれる情報は発行時点で検証されたものであり、時間が経過するほど実際の状態と乖離する可能性があります。
また、従来の失効確認(CRL / OCSP)は信頼性や運用性において課題があり、短期間で更新することがセキュリティ上有利と判断されました。
| 有効期間を短縮する効果 | |
| 情報の鮮度向上 | 認証情報をより頻繁に更新することで確実な信頼性を保つ。 |
| 失効対応のリスク低減 | 有効期間が短いほど、期限切れや誤発行によるリスクが少なくなる。 |
| 自動化の促進 | 手動更新では頻度が増えるため、自動化の採用が進む。 |
SSL/TLS証明書の最大有効期間は、以下のように段階的に短縮されていきます。
最終的に2029年3月15日以降は、SSL/TLS証明書の有効期間は「最大47日間」となります。
これに合わせて、ドメイン検証情報の再利用可能期間も同様に短縮され、将来的には約10日程度に縮小する予定です。
| 適用開始日 | 最大有効期間 |
| 2026-03-14(土)まで | 398日 |
| 2026-03-15(日)から | 200日 |
| 2027-03-15(月)から | 100日 |
| 2029-03-15(木)から | 47日 |
有効期間が「47日」と定められた背景には、実際の運用を考慮し、証明書ライフサイクルに必要な余裕と、セキュリティの確保を両立させるという設計思想があります。
〇 31日(長い月全体)+ 15日(30日の月の半分)+ 1日(余裕) =「47日」
今回のSSL/TLS証明書の有効期間短縮では、特にサイト運営者や企業担当者にとって大きな転換点となります。
| サイト運営者や企業への影響 | |
| 更新作業の頻度の増加 | 最終的に「47日」まで有効期間が短縮されると、年間で「約8回以上」の証明書更新作業が必要です。これは、手動更新の運用では対応が困難なため、自動化による運用が求められます。 |
| ドメイン認証の再実施の頻度 | 将来的には、証明書を発行する際に必要な「ドメイン所有権(DCV)検証」の再実施間隔も短くなり、事実上、ほぼ毎回新規検証に近い頻度になります。 |
SSL/TLS証明書の有効期間短縮に対応するには、単なる更新作業の見直しだけでなく、運用設計の再構築が求められます。
特に「47日」という短い有効期間は、もはや手動による更新作業では運用負担が膨大になるため、自動化の仕組みの導入は最優先と言えるでしょう。
また、多くの認証局がACME対応やライフサイクル管理ツールを提供しているため、企業・組織の規模に応じて適切な選択をしましょう。
| 主な対応策として | |
| 管理状況の棚卸し | 現在使用している、すべてのSSL/TLS証明書の把握、設定状況、期限情報の整理する。 |
| 自動更新の導入 | ACMEプロトコルなどを活用して、自動発行・自動更新体制を構築する。(手動更新での対応を避ける) |
| 監視・アラート体制の整備 | SSL/TLS証明書の有効期間を監視し、更新期限前にアラートを通知する仕組みを導入する。 |
| 外部のIT事業者に委託する | 外部のIT事業者やサーバー管理会社へ証明書管理を委託し、企業内での属人化や作業漏れを防ぐ。 |
SSL/TLS証明書の有効期間短縮は、セキュリティ強化と運用自動化の促進を目的として決定しました。
2026年から段階的に有効期間が短縮され、最終的には2029年に「47日」という短いサイクルが適用される予定です。
そのため、従来の手動中心の運用では更新作業の負荷が増加し、現実的な対応が困難になります。
今回は大きな転換点となりますが、これを契機に、SSL/TLS証明書の自動発行・自動更新の体制を、早期に整備していきましょう。
● Ballot SC081v3: Introduce Schedule of Reducing Validity and Data Reuse Periods
https://cabforum.org/2025/04/11/ballot-sc081v3-introduce-schedule-of-reducing-validity-and-data-reuse-periods
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