Beyond‘s blog

IT/Webの技術

【簡単】XML から Excel へデータ変換する方法

システムからデータをエクスポートする際、システムによっては「XMLファイル」の形式でダウンロードされることがあります。
(例:基幹システムのデータベースや、WordPressの記事データなど)

しかし、そのXMLファイルのデータ容量が多いと、そのままファイルの中身を見ても、内容がよく分かりません。

そこで今回は、XMLデータをExcelに簡単に変換してリスト化し、確認・閲覧がしやすくなる「2つのパターン」をご紹介いたします。

※ 実際に操作する、PC環境やソフトウェアのバージョンによって、画面が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

◆ パターンA:XMLファイルをドラッグ&ドロップ

XMLファイルをExcelに簡単に取り込んでいく方法です。

空のExcelシートにXMLファイルをドラッグ&ドロップし、表示されるダイアログで「XMLテーブルとして開く」を選択するだけで、XMLデータがExcelに自動で反映されます。

この方法は、手軽にXMLデータをExcelで閲覧・確認したい場合に適しています。

① 空のExcelファイルを準備する

② データ変換対象のXMLファイルを選択する

サンプルとして、WordPress内の記事データが保存された、XMLファイル < beyond-test-wordpress-article.xml > を選択しインポートします。

③ 空のExcelファイルに、XMLファイルをドラッグ&ドロップする

事前に準備した空のExcelシートの上に、XMLファイルをマウスでドラッグ&ドロップします。

その後、以下のような選択肢のポップアップが表示されるので、「XMLテーブルとして開く」を選択します。

以下のように「指定したXMLソースはスキーマを参照していません。XMLソースデータに基づいてスキーマを作成します。」というポップアップが表示された場合は、「OK」をクリックします。

その後、自動的にExcelへのデータ取り込みが始まります。

※ XMLファイルのデータ容量が大きい場合、データ取り込みが完了するまで、しばらく時間が掛かる場合があります。

④ XMLファイル内のデータが、自動的にExcelへ反映

これでデータの取り込みは完了です。取り込まれたデータには、自動的にオートフィルタ機能も適用されています。

補足

この「パターンA」の方法で、XMLからExcelへデータを取り込む際、そのXMLファイルが「数十MB以上」とデータ容量が大きい場合、PCの性能やグラフィックボードの影響で処理が重くなることがあります。

その結果、ExcelでのXMLテーブルの読み込みに時間が掛かったり、一部のデータの取り込みが失敗・欠損する場合があります。

もし、データの取り込みがうまくいかない場合には、少し操作は必要ですが、後述の「パターンB」の方法をオススメします。

◆ パターンB:Excel の Power Query を使用する

Excelの「Power Query」の機能を使用して、XMLファイルのデータを取り込む方法です。

Power Query とは、Excel や Power BI などの Microsoft のソフトウェアに搭載されているデータ処理ツールで、主にデータの取り込み・整形・変換・下処理を、効率的に実行することができます。

これにより、データ容量が大きいXMLファイルであっても、正常にデータを Excel へ取り込むことができます。

① 空のExcelファイルを準備する

② Excel のリボンメニューを操作する

Excel 上部のリボンメニューから「データ」のタブを開き、「データの取得 > ファイルから > XMLから」の順にクリックします。

③ データ変換対象のXMLファイルを選択する

サンプルとして、WordPress内の記事データが保存された、XMLファイル < beyond-test-wordpress-article.xml > を選択しインポートします。

対象となるXMLファイルをインポートしたあと、以下のポップアップが表示されるので、「データの変換」をクリックします。

④ Power Query の画面で操作する

自動的に「Power Query」のエディター画面が開きます。

以下に表示されている、「左右の矢印」のようなアイコンをクリックします。

続いて、以下ように「展開 > OK」の順にクリックします。

その後、以下のように、XMLのデータのレコードが展開されます。

 

画面の下部にある「スライダー」を左右に動かすことで、他に展開したい他のカラムも表示されます。

あとは同様に、「左右の矢印をクリック > 展開 > OK」と進めることで、任意のカラムのデータを展開できます。

操作を進めていくと、様々なデータが Power Query の画面上に表示されていきます。

Power Query の画面上で、任意のカラム・レコードべての展開が完了したら、画面の左上にある「閉じて読み込む」をクリックします。

その後、変換されたデータが Excel に反映され、展開されたデータが正しく表示されていれば完了です。

これでとても見やすくなりました。

まとめ

XMLファイルのデータをリスト化して、Excelで確認や閲覧・共有するには便利な方法です。

なお、オンライン上でXMLを変換できる無料ジェネレーターもありますが、企業によっては、XMLファイルに機密情報(顧客情報など)が含まれる場合があるため、そのような無料ジェネレーターの使用は推奨できません。

XMLファイルを変換する場合には、直接Excelなどに取り込んで保存しましょう。

 

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